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BobのCamera

甘く切ないローライ35

ローライ35を買いました。

甘く切ないローライ35_b0246079_21022202.jpg
SONY α7II(ILCE-7M2)  Ai Micro-NIKKOR 55mm f3.5

ドイツ製の黒になります。
とても綺麗な個体で目立った凹みや傷などありません。
いつもお世話になっている流山のフラッシュバックカメラさんで整備済み品を購入しました。

とても小さく軽いカメラで、タバコの箱くらいの大きさですので、冬場は、腰が痛くなったり首が痛くなったりする私にはとても優しいカメラになります。

SWCで慣れている目測ですが、久しぶりになりますので、開放で近距離の場合には勘が鈍りピントを外しまくっていますが楽しく撮影しています。


甘く切ないローライ35_b0246079_04433877.jpg
Rollei 35 (black Germany)

ローライ35は,約20年前くらいにも購入しました。
今回は2回目の購入になります。

1度目もドイツ製のモデルで、色はシルバーでした。
そのときもよく写るテッサーに惚れ惚れして随分と愛用していたのですが、とある出来事がきっかけで手放してしまいました。


甘く切ないローライ35_b0246079_04433774.jpg
Rollei 35 (black Germany)

その出来事とは,ローライ35を購入して約半年くらいたったある日、仕事帰りに意中の女性から食事の誘いを受けました。

どこで何を食べたのかすっかり忘れましたが、食事中に私の趣味のカメラの話になり、レストランで彼女の写真を撮ってあげることになりました。
彼女からは「背景がボケている写真を撮って欲しい。」とリクエストをもらいました。

当時も今と同じように仕事の時もカメラを一台持って行き、出勤や帰宅の途中に撮影を楽しんでいました。

その頃は、M3と沈胴ズミクロンが私のメイン機で、これを持ち出すことが圧倒的に多かったので、その日も当然にその機材だったと思い込み、少し暗いレストラン内でも絞り開放で15分の1秒くらいのシャッタースピードで適正露出になるかと算段し、それならば十分撮影できると思っていたところ、鞄の中を見たらその日入っていたカメラは、目測専用のローライ35(汗)



甘く切ないローライ35_b0246079_19495390.jpg
Rollei 35 (black Germany)

正直、テーブルを挟んだ近距離において、絞り開放、しかも目測で彼女の目にピントを合わせる自信は全くなかったのですが、写真で盛り上がった雰囲気の中、今更撮れないとも言えず自信満々のふりをしてイチかバチかで撮影してみました。

でも、ちっとも手ごたえを感じず、ちょっとずつピントを前後にずらしながら少し多めに撮影しました。
撮影後も結果が気になり、あまり楽しめませんでした。

大抵、現像は週末にまとめて行うのが常だったのですが、その日は帰宅してすぐに現像しました。


甘く切ないローライ35_b0246079_19495239.jpg
Rollei 35 (black Germany)

そして、翌日、暗室でプリントをしてみると、ピントを前後に移動させたのにも関わらず、どれもピントが外れていました。
それも少し外れていたのではなく大きくズレてたものばかりでした。

その結果に愕然とし、そして自分の未熟な腕を棚に上げ、ピント合わせが出来ないカメラなんて役立たずだと憤り、さっさとヤフオフに売りに出してしまいました。



甘く切ないローライ35_b0246079_04433635.jpg
Rollei 35 (black Germany)

そして、その後ですが、その時の彼女が今の妻になります。


となれば、まだ救われる話ですが、残念ながら撮影結果がダメダメだったと彼女に言えず、もちろんピントの外れたプリントも渡せず、それがきっかけでその彼女とは疎遠になってしまいました。

もちろん、今どこで何をしているのかも分かりません。

甘く切ないローライ35_b0246079_21021732.jpg
SONY α7II(ILCE-7M2)  Ai Micro-NIKKOR 55mm f3.5

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by akirasoftil | 2017-01-24 19:46 | 機材 | Trackback | Comments(12)
Commented by hasseleica at 2017-01-24 20:14
私は目測機を多く使うので、普段の生活で鍛えてます(笑)

例えば、家で自分のすわるテーブル席から奥の壁まで、あるいはテレビまでの距離等、外では電車で座った時の正面に座っている方までの距離を感覚で覚えておくと1メートルから5メートル位迄はほぼ正確にピン合わせできるようになります(^^)

家に転がってた古い1メートルのモノサシなんかも、ライカの最短撮影距離を身に付けるのに役に立ちました(笑)

ご参考までに。
Commented by 341aki at 2017-01-24 20:37
ドイツ製Rollei35良いですね。私もデザインが気に入り、シンガポール製ですが安い実用品を持っています。近距離、それも開放の目測は難しいですね。でも持っているだけで楽しくなります。
Commented by akirasoftil at 2017-01-24 20:50
YOUさん
実は、私もこの後SWCを使い始めて散々目測は練習しました。
一時期は、メジャーをいつも持ち歩き、目測した距離を検証したりしていました。
でも、一番測りやすいのは、自分の体のパーツ(腕とか指とか)の長さを基準に割り出すことかと思っています。
ただ、最近は、小型のレーザー距離計があるのでそればかりに頼っていますw
Commented by akirasoftil at 2017-01-24 20:52
341akiさん
楽しいカメラですよね。
よりプリミティブな露出計もないモデルが欲しくなってきました。
近距離開放での目測はハードル高いですw
Commented by nippa0927 at 2017-01-24 21:10
なんとも切ない思い出ですね、僕もこのタイプを持っていたのですが、同じような理由で手放しました、スキー場でヤッケから出して、写真を撮ってたことを思い出しましたΣ( ̄ε ̄;|||・・・
Commented by sarutv at 2017-01-24 21:42
深い-いお話しで.....。
そういえば、903全然使ってないな~。
いりいろ、カスタマイズしたのに・・・・・・。
Commented by akirasoftil at 2017-01-24 22:16
nippaさん
nippaさんもお持ちでしたか。ヤッケにもはいりますけれど、スキー場で撮るとはなかなか豪胆ですね^^;
Commented by akirasoftil at 2017-01-24 22:17
sarutvさん
究極の目測機ですね。
是非、使ってあげてください^^
Commented by g_voyageur at 2017-01-25 00:40
Rollei35おめでとうございます!
そんな思い出深い機種だったんですね・・・。
そういえばこのカメラ、
僕をカメラ沼に沈めるきっかけになった一台でもあります。
初めてみたときハーフ判かと思わされたその大きさと、
デザインにすっかり惚れ込んでしまいました。
Commented by akirasoftil at 2017-01-25 05:06
g_voyageurさん
ありがとうございます!
g_voyageurにも思い入れ深いカメラなんですね。
確かにハーフ版と間違えるくらいの大きさですよね。
優れたデザインで使いやすさもばっちりで最高のカメラだと思っています。
Commented by mon21mon at 2017-01-28 22:00
初めまして。
とても切ない思い出に共感しました。
最近、レーザー距離計を買いました。Rollei35を持ち出してる時に取り出したことは有りませんが、絶対失敗できないと思った時にもこいつがあるさという安心感は半端ないです。
Commented by akirasoftil at 2017-01-28 23:42
mon21monさん
初めまして、コメントありがとうございます。
また、長文読んでいただき感謝です。
私もこの後、ハッセルのSWCに手を出しその時にレーザー距離計を購入し今も使っています。
ローライ自体が小さいのでなるべき荷物を持ちたくなく距離計を持参しませんが、確かに失敗したくないときは使うのはありですね。
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