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BobのCamera

Canon50mm f1.2(Lマウント)の実力

Canon50mm f1.2(Lマウント)の実力_b0246079_1954093.jpg

(1/4000秒・ISO160)

Canon50mm f1.2(Lマウント)は、1956年に発売されたレンズで当時の価格は6万円だったでそうです(キヤノンミュージアムより)。
この価格が今の物価だとどれくらいの価値があるのかは分かりませんが、相当高価なものだったと思います。
このレンズの翌年に発売された50mmf0.95のインパクトが大きすぎて、このレンズがイマイチ目立ちませんが、当時だって今だって立派な大口径ですしもっと評価されてもよいと思います。

この数年前くらいから、日本メーカーの間に超大口径レンズの開発競争がおきて、ズノーf1.1、フジノンf1.2、ニコンf1.1などがこのレンズとともに発売されました。
ちなみに、ライツはこの分野では日本勢に10年も遅れて世界初の非球面を採用したノクチルックスf1.2を出しました(以上、「ライカに追いつけ!」朝日ソノラマ 神尾健三著より)。
ただし、キヤノン50/1.2以外のレンズは、いずれも、びっくりするほど高価で、下手をするとこのレンズの20倍の値段です。
なので、このレンズは、手軽に大口径の描写を経験出来きますのでオススメです。


後玉がくもりやすいみたいで、私のも多少くもっています。
OHしてもどこまで除去できるか分からないし、何より今の描写が気に入っているのでこのまま使用しています。
なので、私のレンズの描写がこの50mmf1.2本来の写りかどうかは分かりませんので、その点を考慮して写真を見ていただければと思います。


Canon50mm f1.2(Lマウント)の実力_b0246079_195430100.jpg

(1/2000秒・ISO320)

開放ではかなり甘い描写になります。また、ハイライトの滲みが綺麗です。
ピントがきていないようにも見えますが、拡大してみると甘い中にもピントの芯を確認することができます。
ちなみにこの写真は、右下辺りにピントを合わせました。


また、ぼけは、時にぐるぐると回るような形になりますので要注意です。
Canon50mm f1.2(Lマウント)の実力_b0246079_1957972.jpg

(1/750秒・ISO160)

絞ればかなりキリリとしたものになります。
Canon50mm f1.2(Lマウント)の実力_b0246079_19572442.jpg

(1/500秒・ISO320)

ただし、逆光には強くありません。大きなフレアが出たりもします。
しかし、このレンズ用のフードを持っていませんので、フードがあれば多少はマシになるかとは思います。


造りはこの頃のキヤノンによくあったもので、黒色とシルバーの2色で構成されています。
無限影のストッパー付きですが、ライツのそれとは違い平板の形をしたもので、最初操作に戸惑いますが慣れれば使いやすい物で、耐久性もライツのものよりもありそうです。

キヤノンのLマウントは、一部のレアもの以外は、同じLマウントの国産レンズでもニコンのものより大分安価です。
以前、銀座の老舗の某店でキヤノンとニコンのLマウントの価格の差はなんなのか?と聞いたところ、単に製造本数の差であり、そういう意味ではキヤノンのレンズはお買い得だとと教えてもらいました。
まぁ、そう言われても私は、基本的にニコンのLマウントが好きなんですけれど^^;


ちなみにこのレンズは、f2.8くらいの描写が一番おいしいところだと思っています。
Canon50mm f1.2(Lマウント)の実力_b0246079_1958599.jpg





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by akirasoftil | 2013-09-11 20:15 | 機材 | Trackback | Comments(14)
Commented by rangefinder-love at 2013-09-11 22:06
でた〜!!
実は私はつい10ヶ月前に50mmf0.95を手に入れる寸前で辞めたんです。非常に状態が良いものだったんですが、最終的にはゾンネタールの資金ぐりの為に辞めたんですけど・・・。
ボケの写真より絞ってキリリとした写真の方が私的には
やっぱりおもしろいな〜。(レンズって)と思いました。
興味深い情報有り難うございました〜。( ´ ▽ ` )ノ'○
Commented by masayankinuyo at 2013-09-11 23:47
こんばんはっ^^
φ(.. )メモメモ・・・お勉強させてもらいました(笑)
レンズもほんと様々で、難しいけど面白いですね♪
でも、高いなぁ~^^;
2.3つ欲しいのあるんですが・・・お財布がヽ(;▽;)ノ
Commented at 2013-09-11 23:54
ブログの持ち主だけに見える非公開コメントです。
Commented by とまり木 at 2013-09-12 06:01 x
絞ったときの滲みと緩さが独特の風合いでございます。
Commented by M at 2013-09-12 07:37 x
僕も一時このレンズにとても惹かれて探したことがあります。
結局、1、2本手にしましたが、どれもコンディションに満足できず手放しました。
値段も手頃のせいか、扱われ方が雑なのかもしれませんね。残念です。
Commented by m_leica at 2013-09-12 16:39
こんにちわ。
PCの液晶画面でも
違いが良く分かるということは
プリントすると更にはっきりと分かるんでしょうね。
この描写にハマると止められないでしょう。
どのお写真も味があってとても素敵です。
Commented by nippa0927 at 2013-09-12 18:25
イイナアおもしろいですよね・・きっとこの頃のレンズは1本1本違ったりするんでしょうね・・何度も買い損ねている気がします・・(〃⌒ー⌒〃)
Commented by akirasoftil at 2013-09-12 20:51
自由時間さん
f0.95ですか!!
すごいですね。
私、実物は一回しか見たことありません。
もちろん、使ったことありません。
絞ってキリリの写真もいいですね。
色んなレンズで色んな描写を楽しみたいですね^^
Commented by akirasoftil at 2013-09-12 20:51
kinuhideさん
こんばんは
勉強になるような事は書けませんがありがとうございます。
本当に色々なレンズがありますよね。
確かに難しいけれど、でも、だからこそ飽きずに楽しめるんですよね。
私も2,3,4・・・
色々欲しいものありますw
Commented by akirasoftil at 2013-09-12 20:51

鍵コメさん
ソフトは使った方が楽ですよ。
確かにPCは重くなるけれど、でも、作業が楽ですよ~
Commented by akirasoftil at 2013-09-12 20:51

とまり木さん
このレンズ、開いても絞っても楽しめます。
Commented by akirasoftil at 2013-09-12 20:51
Mさん
確かによく見るレンズですが、大抵、曇っていますし、外見も汚いのが多いですね。
なるほど、手頃感からあまり大切にされないのかもしれませんね。
Commented by akirasoftil at 2013-09-12 20:52
m_leicaさん
開放で撮った柔らかいモノクロ写真を、CANON Pro9500MarkII+ミュージアムエッチングでプリント
するとたまらなく美しいですよ。
Commented by akirasoftil at 2013-09-12 20:52
nippaさん
違うでしょうね。
nippaさんの撮り方ならば、私よりも上手に使えると思いますので、是非一本買ってみてください^^;
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